こんにちは。PlayStation5の人気レースゲーム『グランツーリスモ7』をプレイしてみたので、その感想などを今回レポートしていきたいと思います。
以前、無料で遊べる『はじめてのグランツーリスモ』をご紹介いたしましたが、今回は本編となる『グランツーリスモ7』となります。
ゲーム画像も交え、どんなゲームなのかをお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。
グラフィックについて
まずグラフィックについてですが、車やコース、風景など、どれも凄く綺麗ですね。
ゲーム中やリプレイのグラフィックは、実写と見間違うほどリアルです。

いろんなレースゲームをプレイしてきましたが、これだけグラフィックが綺麗なのはさすがの一言ですね。
車体の質感や光の反射など、非常に細かく描かれています。

また、ゲームを起動して最初に流れるオープニングムービーについては、モータースポーツの歴史を美しい映像と音楽で魅せてくれる演出で、テンションが上がります。

ちなみに私はPS5版をプレイしていたのですが、ロード時間も非常に短く、レース開始時やリトライ時も読み込みが早くストレスなくプレイできました。
また、サウンド面についてですが、エンジンサウンドなども良く、ロードノイズや風きり音など実際の車内の環境をリアルに再現しているなと感じました。
車種について
GT7に登場する車ですが、60以上の自動車ブランド、400車種以上の車が収録されています。
ラインナップも幅広く、市販車からレーシングカー、希少なクラシックカーまで世界中のあらゆるジャンルの車が揃っています。

各マシンのモデリングも非常に精密で、車ごとの性能差などの違いもしっかり感じられました。

また、入手した車は鑑賞したり、「スケープス」モードで写真撮影したりも可能で、お気に入りの車を好きなだけ眺められます。

車のカスタムについては、フロント、サイド、リア、ウィングの各部位にエアロパーツが装着できます。ですが、他のレースゲームほどカスタム要素は多くはない印象。もう少し増やしてほしいなとは正直思いますね。

ホイールについては交換が可能で、実在する有名メーカーのものが多数ラインナップされています。また、インチサイズなども変更が可能です。

スケープスムービーでは動いている車を眺めることができるので、見ているだけでもすごく面白いです。

気になる点として、カスタムしたりするのは楽しいのですが、車を買うためのゲーム内クレジットがなかなか貯まりにくいのが少し不満ですね。
ルーレットチケットは運要素があり、大金が当たることは少ないので、ゲーム内クレジットが本当に貯まりにくいです。

レジェンドカーは金額が億を超えるものも結構多く、手軽に買えないのがちょっと残念。

課金することで、ゲーム内クレジットを増やすことができるのですが、かなりコスパが悪いです。
ゲーム内クレジットについては、もう少し稼ぎやすくしてほしかったですね。
コースについて

コースの収録数についてですが、実在する有名コースからシリーズ伝統のオリジナルコースまで、現時点で39のコースが収録されています
鈴鹿サーキットや筑波サーキット、ニュルブルクリンク北コースなど、有名どころは網羅されていますね。

レース中に夕暮れになっていく空の色、太陽が沈んでからの風景など、グラフィックのリアルさは半端ないです。
GT7ではレース中の天候や時間帯の変化が取り入れられているので、晴れていた空が急に雨雲に覆われ土砂降りになる…といったこともあります。

雨が止んだ後に路面が部分的に乾いていく様子までも再現されているので、走る場所によるグリップ力の変化など、より現実的なドライビングも楽しめます。
速く走るだけじゃなく、雨雲レーダーを見ながら、「この天気ならタイヤはどうする?」みたいなリアルな思考が求められるので、本物さながらのモータースポーツを体験できました。
一応ダートコースやスノーコースも用意されていますが、ボリューム的にはおまけ程度といった感じ。コース数も少なく、本格的なラリーゲームにはかないませんが雰囲気は楽しめます。

パッドでの操作感について
PS5での操作感については、DualSenseコントローラーがGT7のリアルな操作感を一段と高めている印象。
アクセルを踏みすぎるとタイヤが滑り、カーブではしっかり減速しないと曲がらない。でも、それが「難しい」ではなく「楽しい」と感じられるバランスとなっています。
アクセルやブレーキ操作はアダプティブトリガーによって重さが変化し、微妙なアクセルワークやブレーキングも調整しやすく、繊細なドライビングが可能でした。

さらには路面の凹凸や縁石に乗り上げたときのショックなどがハプティックフィードバックによって振動で手に伝わってくるので、車の状態を把握しやすかったです。
また、操作デバイスに関して言えば、GT7はハンドル型コントローラー(ハンコン)にも対応しています。私はPS5対応のハンコンを持っていないためDualSenseでのプレイでしたが、それでも十分リアルなハンドリングを味わえました。将来的にハンコンを使用すれば、さらに本格的なドライビングシミュレーションとして楽しめそうです。
もちろんパッドコントローラー操作でも違和感はなく、ドライバー視点での画面の揺れもリアリティが高いので、まるで本物のサーキットをドライブしているかのような臨場感がありました。
本作から追加されたモード「カフェ」について
本作から追加されたグランツーリスモ7の特徴的なモード「カフェ」。このモードでは、ただレースをクリアしていくだけじゃなく、特定のテーマの車について歴史や魅力を教えてくれます。

「カフェ」ではマスターから目標を与えられるので、それをこなしていけばOK。
クリアするとカフェのマスターがエピソードを教えてくれるのですが、「へぇ、そんな歴史があるんだ」と素直に興味が湧く内容ばかりで、車に関する知識がどんどん増えていきます。

そのほかにもGT7の伝統であるモード「ライセンス」も健在で、初心者の腕試しにピッタリです。コーナリングやブレーキングなど運転の基礎から始まり、段階的に高度なテクニックを学べます。

最初は簡単ですが後半になると難しくなるため、初心者にとっては運転スキルを磨く場に、上級者にとっては腕前を確認する場にもなる絶妙なモードとなっています。
そのほか収録モードも豊富で、じっくり一人で遊べるもの以外にも、オンライン対戦で世界中のプレイヤーと競うモードもあります。
BGMに合わせて走る「ミュージックラリー」というモードがあるのですが、ここではタイムを気にせず音楽とドライブを楽しめます。

こういった一人で遊べるモードもたくさんあるのでレースもすごく楽しいですね。レース自体の難易度も序盤は易しめで、少しずつ早い車や難しいコースに挑戦し、徐々にステップアップしていく感じです。
車を知り、歴史に触れ、レースを行い、クルマ文化全体を体験する。様々なモードを通して「モータースポーツの楽しさ」というものを多く体験できました。
まとめ:グランツーリスモ7は車をより深く知り、体験していくレースゲーム

今回『グランツーリスモ7』をプレイしてみて感じたのは、レースゲーム初心者でも安心して遊べるような工夫が随所になされており、気楽に楽しることに感動しました。
丁寧なチュートリアルや多彩なアシスト機能があったり、カフェモードやミュージックラリーなど、カジュアルに楽しめるゲームモードがあり、初めてでも戸惑わずにレースを楽しめます。
一方で、やり込んでいくと奥深いカスタマイズ要素やタイムアタック、オンライン対戦の世界が待っています。
GT7は車を集めたり、眺めたり、走ったりなど、そういった様々な要素がぎゅっと詰まっており、プレイヤーそれぞれのペースで長く遊べる作品だと感じました。
発売から時間が経った今でもアップデートを重ね続けている本作。
今後のさらなる進化に期待します。