『JDM: Japanese Drift Master』が2025年5月21日に発売されました。
ドリフトが題材になっているということで、リアルな峠ドリフトは楽しめるのかなど、内容が気になるところ。
実際に遊んでみたので、その感想など書いていきたいと思います。
マップの雰囲気・グラフィックについて
本作はオープンワールドのゲームとなっており、群玉県という架空の日本が舞台。

マップの規模は非常に広大で、都市部から峠道までシームレスに繋がっています。ちなみに、マップ内に存在する各ガレージまではファストトラベルも可能です。

街並みについては、日本らしさがしっかりと表現されており、看板やコンビニ、古びた商店街まで細部にこだわりを感じる出来。

周りの一般車や駐車している車も、日本でよく見る車なので、その辺の雰囲気作りも良いですね。

一般道だけでなく、筑波サーキットに似たサーキットなんかも少しあったりします。

また、本ゲームは時間経過や天候の変化があり、雨で滑りやすくなったり、時間帯による雰囲気の変化もあったり、リアルで没入感があります。

グラフィックについては、驚くほどリアルというわけではないですが、十分なクオリティです。
光の当たり方や時間帯による空の色の変化が自然で、朝焼けや夜の峠道を流しているときは、かなりいい雰囲気で走れます。
ちなみに、現状ではフォトモードはまだありませんが、今後実装予定とのこと。期待して待ちましょう。
漫画仕立てのストーリー
メインのストーリーについては、漫画形式でストーリーが進んでいきます。

ストーリーのシナリオをクリアすることで報酬を獲得。そのお金でクルマの購入やカスタムを行っていく感じです。
ほとんどがドリフトのポイントを競ったりするものでしたが、CPU相手に追走でドリフトしたり、本作特有の遊び方で楽しめました。
ちなみに、寿司配達というのがあり、配達をこなすことでも報酬を得られます。

ゲームのストーリーをクリアするまで、筆者の場合12時間ほどかかりました。正直、もう少しボリュームが欲しかったところですね。
車種とカスタマイズ要素について
本作に登場する車両は日本車が中心で、往年のスポーツカーから現行車まで幅広く収録されています。

各車両のモデリングも車内インテリアまで丁寧に再現さえており、特にエンジンサウンドは迫力があります。ターボの音や排気音が非常にリアルで、個人的にかなり気に入ってるポイントです。
カスタマイズに関しても充実しており、外装のエアロパーツからエンジンチューニング、ホイール交換や足回りのセッティングまで幅広く弄れます。

エンジンサウンドの変化など、セッティングの反映もしっかりと体感できます。

車ごとの個性を活かしながら自分好みに仕上げていくカスタム性の高さは、評価が高いです。
ちなみに、車体カラーの変更もできますが、車体全体を一括で変更のみ。

カスタム要素については、専用のエアロキットもあったりして、かっこいいドリ車を作れるので良かったですね。
ただ、収録車種が現在27台ほどと少なめなので、アップデートでもっと増えることを期待します。
挙動・操作性について
車の挙動についてはアーケード寄りの挙動ですが、カウンターステアを当てながら長いコーナーを滑らせ続ける感覚が実に気持ちよく、プレイしていて楽しめるような挙動となっています。
最初はパッドコントローラーでプレイしていたのですが、操作もシンプルで直感的。少し練習するだけでスムーズにドリフトを決められるようになりました。

アーケード寄りに見えつつも、ちゃんとリアル志向な部分も感じられ、荷重移動やタイヤの滑り出しなどもしっかりと再現。爽快に走れますし、慣れてくるとテクニカルな走りも楽しめる絶妙なバランスで、パッドでのプレイは普通に楽しめました。
ただし、ハンコンでプレイすると少し事情が変わってきます。ハンコン(筆者はSimagic Alphaを使用)でもプレイできたので、遊んでみたのですが、フォースフィードバックが微妙で、路面の細かな感触がいまいち。ステアリングの戻りやカウンターの操作感はそれなりに悪くないのですが、本格的なハンコン勢からすると、まだまだ物足りなさを感じました。今後のアップデートでの改善を期待したいですね。
ゲームの不満点
正直に言えば、現時点ではまだ荒削りな部分が多いと感じます。
最適化に関しては特に課題があり、推奨スペック並みの筆者のPCでもカクつく場面があり、フレームレートの不安定さが惜しいところ。
また、オープンワールドという特性も影響しているのでしょうが、ロード時間が少し長かったりするのも気になりましたね。
ゲームプレイ時のUIのレスポンスも少し遅く感じる部分もあり、こういったところの改善を期待したいですね。
まとめ

今回は『JDM: Japanese Drift Master』をプレイしてみた感想をお伝えしてきました。
オープンワールドを自由に走り、愛車をチューンして峠を攻める快感は、このゲームでしか味わえない魅力があります。
ドリフトの挙動の完成度も高く、コントローラーでも直感的に楽しむことができました。
ただ、価格については少し高めに感じる部分もありますので、購入を検討するならセール時を狙うのも良いかもしれません。
ドリフト文化へのリスペクトを感じる本作、気になる方はぜひ遊んでみてはいかがでしょうか。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。