「Meta Quest 2から買い替える価値って本当にあるの?」
そんな疑問を抱きながらも、筆者はついにMeta Quest 3を購入しました。
実際に使ってみたところ、画質・没入感・操作性など、あらゆる面で確かな進化を感じられたので、詳しく皆さんにお伝えしていきたいと思います。
「Meta Quest 2との違いは?」
「どれくらい快適になったの?」
「買い替えるべき?」
そんな疑問をお持ちの方の参考になるよう良かった点から気になった点まで、実体験をもとにしっかりお伝えしていきますので、ぜひ最後までチェックしてみてください!
Meta Quest 3の開封
外箱と中身の構成
外箱はQuest2のときと比べ、かなりコンパクトな仕様になっています。

↓開けてみると中身はこんな感じ。

箱の中にはヘッドセットや付属品など、以下のものが入っていました。

- Meta Quest 3 ヘッドセット本体
- Touch Plusコントローラー2機
- USB-C電源アダプター
- USB-Cケーブル1m
- セットアップガイド・安全および保証ガイド
↓Quest3のヘッドセット本体。前方には深度センサーやRGBカラーカメラが付いています。

↓本体の左側には電源ボタンと充電やPC接続用のUSB-C端子が配置されています。

↓本体の右側には3.5mmオーディオジャックがあります。

↓本体下部にはIPD(瞳孔間距離)調整ダイヤルと音量調整ボタンがあります。

IPD(瞳孔間距離)に関しては、Quest2ではヘッドセット内で3段階での調整でしたが、Quest3では53~75 mmという範囲まで対応し、本体左下にある機械式のレンズ間隔調整ダイヤルで簡単に調整が可能となりました。
なお、Quest3には純正のヘッドストラップが標準装備されており、Quest2と同じくシンプルなゴムバンドとなっています。

スピーカーはヘッドストラップの付け根付近に内蔵され、両側から耳に向かって音が届く設計。
顔に触れるクッション部分については柔らかい布素材になっていて、長時間つけても蒸れにくい仕様となっています。

また、レンズの横にある奥行き調整ボタンを使用することで、顔からレンズまでの距離を4段階で調整することもできます。
コントローラーについてはQuest3はリングレスのデザインになっている点が一番の大きな変化。だいぶ見た目がスッキリしましたね。

個人的に嬉しかったのは、電池が付属していること。届いたその日からすぐにセットアップを始められます。

Meta Quest 2との比較

筆者が所持しているQuest2と比べてみました。
並べてみると、まず一目でわかる違いが本体の薄さ。

Quest3はパンケーキレンズを採用しているため、奥行きがスリムになっています。

また、Quest2のコントローラーは円形のリングがあって操作時にぶつけやすかったのですが、Quest3ではスッキリした形になり、見た目も取り回しもスマートになりました。

装着感について
実際にQuest3を装着してみると、本体が薄くなった影響か、顔にかかる圧迫感がやや軽減されていると感じました。
ただし、重量そのものは515gでありQuest2(503g)とほぼ同じなので、「めちゃくちゃ軽くなった」というほどではありません。
これまでQuest2では前側に引っ張られて首が疲れやすかったのですが、Quest3では重心が顔側に近づいたおかげで、同じくらいの重さでも体感としては少し軽く感じて疲れにくかったです。
実際にゲームをプレイ
初期設定を終えた後、Quest3で実際にゲームなどで遊んでみました。
ちなみにですが、Quest2で購入したゲームやアプリについては、同じアカウントでログインすることでQuest3でも追加購入なしで遊ぶことができます。
Beat Saber

まずはVRゲームの定番「Beat Saber」をプレイ。
Quest3ではディスプレイ解像度が上がっているだけでなく、パンケーキレンズのおかげで視界全体がクッキリしていて、ブロックやUIの細かい文字も輪郭がしっかりと見やすいです。
処理性能に余裕があるおかげで120Hzモードにも設定が可能となっており、ブロックの動きが本当に滑らかで、視認性がかなり向上した印象。
音質についても、ヘッドセットのスピーカーがパワーアップしているので低音がしっかり出て曲の迫力が増しています。
音と映像のクオリティが上がることで、同じゲームでも新鮮に感じられて、すごく楽しめました。
Epic Roller Coasters

次に「Epic Roller Coasters」もプレイしてみました。
このゲームは名前の通り、VRの世界でジェットコースターに乗ることができる体感型のゲーム。
まず、画質の進化が没入感に直結しているのを強く感じました。視界がクリアなので、遠くの景色やレールの細かい部分までくっきり見え、没入感が増しています。
音質が良くなっていることで、ゲーム内サウンドもよりリアルになっており、迫力満点。
Quest2でも十分楽しいコンテンツでしたが、Quest3ではパンケーキレンズの視野の広さや音質の良さが際立ち、実際に乗っているかのような感覚が一段上がった印象でした。
ゲーム以外の使い方(動画視聴等)
今度はゲームではなく、動画視聴を体験してみました。
まず感じたのが、画面の精細さがしっかり活きているということ。
YouTubeを再生すると、映像のシャープさがはっきり違い、Quest2では少しモヤっとしていた細かい文字や背景のディテールまでくっきりと表示されます。
Amazonプライム・ビデオでアニメや映画を見てみましたが、スピーカーの音質が良いため迫力あるサウンドで見ることができ、ワンランク上の視聴体験が堪能できました。
普段の動画視聴をもっと大画面で没入感たっぷり楽しむのにもQuest3は良いなと感じました。
使用してみて感じたQuest2との違いや良かった点について
Quest3を実際に使ってみることでQuest2との違いなども見えてきたので、そのことについてお伝えしていきたいと思います。
画質(ディスプレイ・解像度・レンズ)の進化について
画質についてですが、Quest3の解像度は片目あたり2064×2208ピクセルに向上していて、Quest2(片目あたり1832×1920)よりも一段クリアになっています。
数字で見ると解像度はQuest2から少しアップしているだけなのですが、文字やオブジェクトの輪郭がシャープで、細かい部分までしっかり見えるのが印象的。見える世界がワンランク上がった感覚です。
視野角についても、Quest2は水平90度/垂直90度でしたが、Quest3は水平110度/垂直96度ということで見える範囲も広がり、より没入感が増しています。
また、パンケーキレンズのおかげでピントの合う範囲が格段に広がり、Quest2では「端が少しぼやけてるかな」と感じていた部分が、Quest3では、ぼやけにくくなりどこを見ても均一に鮮明です。
さらに、Quest2で気になっていたレンズの光のにじみも大幅に減少。暗い背景に白い文字が浮かぶような場面でも、余計な光の散乱が少なく、集中してコンテンツに没入できるので、すごく快適です。
パススルーのクオリティについて
MR(複合現実)についてですが、パススルーのクオリティについては、Quest2と比べものにならないくらい進化しています。
Quest2のパススルーはモノクロで粗く「周囲をなんとなく確認するための機能」という印象が強かったのですが、Quest3はカラー高解像度のパススルーが搭載されていて、使ってみるとその差は歴然。
完璧にクリアかと言われると、まだ「少しにじむ感じ」や「解像度の限界」はありますが、だいぶクリアに見えるようになりましたね。
また、MR対応アプリを起動すると現実の部屋とバーチャルのオブジェクトが自然に融合するのですが、自分が想像していた以上に面白い体験でした。
特に最近はMR対応タイトルが増えてきているので、今後のコンテンツ展開にもかなり期待が高まりますし、もっとMR対応ゲームを遊んでみたくなりました。
処理性能や動作の軽さについて
Quest3を実際に使ってみて感じたのは、処理性能がしっかり進化しているという点。
Quest2と比較し、Snapdragon XR2 Gen 2という新しいチップを搭載しグラフィックの処理能力が2倍になっていることや、RAMも6GBから8GBに増強されているなど、この性能差は数字だけでなく、実際の操作でちゃんと体感できます。
まず、ホーム画面やアプリの切り替えが非常にスムーズ。本体の起動やアプリの起動も速く、ストレスなくすごく快適でした。
さらにゲームプレイでも違いがあり、グラフィックの強化や、安定したフレームレートなど、処理性能の高さも実感しました。
コントローラーの操作感について

Quest2では特徴的なリング状のトラッキングセンサーがありましたが、Quest3ではこのリングが無くなり、「Touch Plusコントローラー」という新しい形に進化し、とても快適になりました。
操作感そのものは、基本的にQuest2と近いボタン配置やトリガーなので、すでにQuest2を使っていた方ならほとんど違和感なく遊べるようになっています。
トラッキングについては、リングが無くなったことに最初は少し不安がありましたが、実際に使ってみると全く問題なく正確に動きを認識してくれています。
全体的に、Quest3のコントローラーは無駄がそぎ落とされ、扱いやすさと快適さがワンランク上がった印象を受けました。
ちょっと気になった点・注意点
Quest3を実際に使ってみて、気になった点もいくつかありました。
フィット感に関して

Quest3は本体がスリムになったことで見た目の軽さは増していますが、重量自体はQuest2とほとんど変わっていません。
そのため、純正のストラップだけで長時間プレイすると、額や頬への圧迫感が気になります。
また、ゲーム中に頭を振ったり動かしたりするシーンでは、ヘッドセットが少しズレやすく、調整に手間取ることもありました。
顔に触れるクッションについては布素材で通気性は良いのですが、密着感が強いので顔に跡が残ったりします。
Quest2のときもそうでしたが、ストラップの交換だけでフィット感や安定性がかなり改善されるので、長時間の使用や快適さを求めるならEliteストラップやサードパーティ製のヘッドストラップが必須と感じました。
バッテリー持ちの不満
Quest3本体のバッテリーですが、基本的には約2時間ちょっとしか持ちません。
正直、長時間遊んでいるときはゲーム中の電池切れが心配になります。
充電しながらの使用もできますが、ケーブルの取り回しが煩雑になるので、バッテリー付きのヘッドストラップなどが必要だと感じました。
Meta Quest 3はこんな人におすすめ
筆者自身が実際に使ってみた感想などを踏まえ、Meta Quest 3を「おすすめできる人」と「そうでない人」について、お話していきたいと思います。
こんな人なら買っても後悔しない!
特に以下のような方なら、買っても後悔することはほとんどないと思います。
- VRの画質や没入感にこだわりたい人
- Quest 2の性能に物足りなさを感じている人
- MR(複合現実)に興味がある人
- 今後もVRを積極的に楽しみたい人
特に筆者と同じように、「最近Quest2をあまり使わなくなった」「もう少し進化を感じたい」という方には、Meta Quest 3は明らかに体験の質が上がるのでおすすめです。
逆に、今は待ってもいい人は?
以下のような方は様子を見て、違う選択肢を選ぶのも良いと思います。
- コストをなるべく抑えたい人
VR未経験の方は「価格が高いな」と感じ、購入を悩む部分もあると思います。
VR未経験の方で値段が気になる方は、廉価モデルのMeta Quest 3Sを検討してみてください。レンズの違いがあったり、画質は下がりますが、価格が安いのでVR入門用としてはオススメです。
まとめ|Meta Quest 3を購入して思ったこと

Meta Quest 3を実際に購入し使ってみて、率直に「これは確かな進化を感じられるモデル」だと感じました。
見た目はスリムで洗練され、パンケーキレンズによる画質のクリアさや、処理性能のパワーアップ、カラーパススルーの便利さなど、体験の質そのものが大きく底上げされているのを実感しました。
もちろん完璧ではなく、バッテリーの持続時間や標準ストラップの使い勝手など、改善の余地もあります。
ですが、それを補って余りある魅力があり、VRに興味のある方やQuest2をすでに持っている方にとっては十分「買う価値がある」と思います。
個人的には、Meta Quest 3のおかげでVRで遊ぶ頻度がぐっと増えたので、買ってよかったです。
「これからVRをもっと楽しみたい」という方や「よりリアルで快適な没入感を味わいたい」という方には、間違いなくMeta Quest 3はおすすめです。
気になっている方は、ぜひ購入して体験してみてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
