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SONYのワイヤレスゲーミングヘッドセット「INZONE H9」その実力は?

SONYゲーミングヘッドセットINZONE H9
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無線でノイキャン付きのゲーミングヘッドセットを探していたところ、条件に合うピッタリなものを見つけ購入してみました。

筆者が購入したのは、SONYの「INZONE H9」というノイズキャンセリング付きのワイヤレスゲーミングヘッドセット。

本記事では、INZONE H9の機能のご紹介をしつつ、実際に使ってみて感じたことなどレビューしていますので、よかったらご覧ください。

INZONE H9とは?スペックなどをご紹介

まずは、INZONE H9の簡単な解説やスペックなどをご紹介していきます。

INZONE H9は2022年7月8日にSONYから発売されたゲーミングヘッドセット。

カラーは「ホワイト」と「ブラック」の2種類。

40mmのドライバーユニットを搭載。

ミュート切り替え可能なマイク付き。

重さはホワイトで約330g、ブラックで約335gあります。

USBトランシーバーを使用した低遅延の2.4GHzワイヤレス接続に対応。
また、Bluetooth接続も可能です。

バッテリー駆動時間は最大32時間となっており、10分の充電で60分使用可能な”急速充電”にも対応しています。同梱のUSBケーブルを使用することで、充電しながらゲームを楽しむことも可能です。

開封し中身をチェック

開封し中身を確認していきましょう。

パッケージの中に入っているものは以下となります。

INZONE H9開封後
  • ヘッドセット本体
  • 充電用USBケーブル
  • USBトランシーバー
  • 保証書やステッカーなど

本体外側

本体外側

ヘッドセット背面部分にはダクトが開いており、迫力ある低音の再生を可能にしてくれます。

ヘッドセット背面のダクト

本体内側

本体内側

下記のようにヘッドセットの長さ調整も可能で、最長で10段階ほど好みの長さに変えられます。

ヘッドセットの長さ調整

本体左側

INZONE H9左ユニット

左から順に、

  • 充電用USB端子
  • 「ノイズキャンセリング」と「外音取り込み」の切り替えボタン
  • ボリューム調整ボタン

という配置です。

本体右側

INZONE H9右ユニット

左から順に、

  • 「ゲーム」と「チャット」の音量バランス調整ボタン
  • Bluetooth接続ボタン
  • 電源ボタン

という配置です。

INZONE H9のマイク

マイクのミュート切り替え

INZONE H9のマイクは、倒すことでミュートのオン・オフを簡単に切り替えられる仕様となっています。

無線接続用のUSBトランシーバー

USBトランシーバー

USBトランシーバーには、「PS5」と「PC」の切り替えスイッチがついており、利用する機器によって切り替えて使います。

付属の充電用USBケーブル

充電用USBケーブル

充電用USBケーブルは、ゲームをプレイしながら充電できるよう、長さが1.5mあります。

実際に使ってみた感想

ここからは、INZONE H9を実際に使ってみた感想についてお伝えしていきます。

ヘッドセットの着け心地は良好

ヘッドセットの側圧も丁度良く、着け心地は良好でした。

イヤーパッドに柔らかい素材のソフトフィットレザー(合成皮革)が使われているので、肌触りがとても良いです

イヤーパッド部分
イヤーパッド自体の遮音性も高いので、ゲーム内の細かい音までしっかり聞き取れます

ヘッドセット頭頂部にはクッションが付いており、頭部への負担も少ないです。

ヘッドクッション部

正直、ヘッドセットの見た目が大きいので重いのかなと予想していましたが、着けてみた感じ、決して軽くはないのですが見た目ほど重さは感じませんでした。

INZONE H9を長時間着けてゲームをプレイしたりしてみましたが、耳元も痛くなく疲れにくくて快適でした。

音質や定位感は非常に良い

実際に使用してみた感想としては、少し音がこもっている印象を受けましたが、迫力があり、音質も悪くはないです。ゲーミングヘッドセットという部類にしては音質は良い方だと思います。
デフォルトのフラットな状態だと、高音をちょっと強めた音質で、FPS向けな感じです。専用ソフトでイコライザーもいじれるため、気になる方は自分好みに音質を調整するのが良いでしょう。

定位感も非常に良く、一つ一つの音がはっきりと聞こえ、どこから音が鳴っているのか分かりやすいです。同じSONYのINZONE Budsと比べても、INZONE H9の方が定位感は良いと個人的には感じました。
あと、INZONE Hubを使い立体音響をオンにしてみたところ、さらに定位感が良くなりました。音量や音質が変わってしまうので好みが分かれるかと思いますが、用途によって使い分けるという方法も良いと思います。

様々なゲームでINZONE H9を試してみましたが、FPSでは特に足音や銃声が聞こえやすくなり、敵の位置など分かりやすいと感じました。爆発音なども迫力があり、戦闘も楽しいです。

レースゲームでも使ってみましたが、エンジン音などがよりリアルにしっかりと聞こえ、実際にクルマに乗っているような没入感の高さを感じました。周囲のクルマの位置なども分かりやすく、細かい音まで聞こえるので、ゲームにおいても有利な環境になっているかと思います。

BGM付きのゲームでは、良い音質のミュージックを聴きながらゲームがプレイできるので、ゲームにより没頭できました。ノイキャンと組み合わせることで雑音がより少なくなるので、かなりゲームに集中できます。

PCでINZONE H9を使うときの注意点なのですが、INZONE H9には「Game」と「Chat」の2種類のスピーカー設定があり、「Game」を選択しないと音質が悪くなります(立体音響なども機能しなくなります)。INZONE H9使用時は、PCのスピーカー設定を一度確認してみることをお勧めします。

ワイヤレス接続は低遅延で快適

USBトランシーバー接続後

ワイヤレスであるため”遅延があるのか”気になるところですが、使ってみた感じでは遅延はほとんど感じませんでした。

実際にPCに繋いでいろんなゲームをプレイしてみましたが、遅延なく快適にプレイ出来ました。

そのほかにも、USB Type-AからType-Cに変換するアダプターを使用してスマホで太鼓の達人をプレイしてみましたが、こちらも問題なくプレイ出来ました。アダプターでUSB Type-Cに変換し使用しても問題はないようです。

また、INZONE H9は”USBトランシーバーとBluetoothの同時接続”に対応しています。
USBトランシーバーでPCと接続しつつBluetoothでスマホと接続する、といったことが可能となるため便利に使えます。

ただ、Bluetooth接続に関しては一般的なBluetooth機器と同じくらい遅延があります。ゲームはさすがにプレイしづらかったのですが、動画を見たり音楽を聴いたりする用途ではBluetooth接続で問題ありませんでした。

ノイズキャンセリングで没入感が向上

INZONE H9には、

  • 「ノイズキャンセリング」
  • 「外音取り込み」
  • 「OFF」

の3つのモードがあり、本体にあるボタンなどで切り替えて使用できます。

ノイズキャンセリングに付いては、エアコンの音やPCのファン音くらいであれば消してくれます。他のノイキャン付きヘッドホンなどと比べて強力というわけではないのですが、周囲の環境音が聞こえにくくなり、よりゲームに没頭できます。極限まで周囲の環境音を減らしたいという方は、常にノイキャンをオンにして使うのが良いでしょう。

筆者はあまり使っていませんが、ヘッドセットの外側の音をよく聞こえるようにしてくれる「外音取り込みモード」もありますので、周りの音を聞きながらゲームをしたい場合にも便利に使えるかと思います。

ちなみに、「ノイズキャンセリングモード」または「外音取り込みモード」にすると、低音が少し強くなります。「OFF」の状態とは音質が変わるようです。

マイクについて

マイク先端部分

筆者はマイクをあまり使用しないため、簡単なレビューとはなりますが、ブームマイク形状で口元にマイクが近く、INZONE Budsと比べると音声はクリアに聞こえました。オンとオフの切り替えがラクなのも良いですね。ただ、ほかのユーザーのレビューを見る限り、マイクについてはあまり良い評価を受けていないようですので、他のヘッドセットと比べると劣っているのかもしれません。

ちなみに、柔軟な素材が使われている箇所もあるので、マイク位置については微調整が可能です。

少し残念なところなのですが、INZONE H9のマイクは取り外すことができません。マイクを使わない人にとっては、少し邪魔に感じるかと思います。

設定変更などはINZONE Hubを使用

INZONE H9の本体の設定変更などは、専用ソフトの「INZONE Hub」にて行います。「INZONE Hub」はSONYの公式サイトからダウンロードが可能です。

INZONE Hub本体設定画面

イコライザーなどの調整や立体音響の切り替えも「INZONE Hub」内で行うことができます。

ちなみに、PCに接続して「INZONE Hub」を使用しない限り、INZONE H9は設定などが変更できませんので、そのあたりはご注意ください。

INZONE Hubサウンド設定画面

イコライザーのプリセットの中には、「音楽・映像視聴」や「低音強調」などがあるのですが、FPS用やレースゲーム用などといったゲーム関連のプリセットはありません。
正直、もう少しプリセットを増やしてほしかったなと思います。

INZONE H9は一応ゲーミングヘッドセットということですが、音楽を聴いたり、動画を見たり、そういったゲーム以外の用途にもお勧めです。イコライザー設定次第で、より楽しめるかと思いますので、ゲーム以外でも是非使ってみてください。

まとめ

今回は、SONYのゲーミングヘッドセット「INZONE H9」についてご紹介してきました。

ノイキャン付き、しかもワイヤレスということでヘッドセットを着けたまま移動したりでき、使い勝手は非常に良いです。マイクについても全然使えないというほどでもないですし、なにより低遅延でストレスなくゲームを楽しめます。

音質や定位感も問題はなく、ヘッドセットの着け心地も良いため、長時間ゲームをする方にもお勧めです。「INZONE H9」が気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

最後までご覧いただきありがとうございました。
みなさんの参考になれば嬉しいです。